ご挨拶

日本褥瘡学会中部地方会学術集会 当番世話人

第15回日本褥瘡学会中部地方会学術集会
会長  紺家千津子

金沢医科大学 看護学部 成人看護学 教授

 平成31年3月10 日(日)、石川県地場産業振興センター(金沢市)を会場として、第15回日本褥瘡学会中部地方会学術集会を開催することとなりました。

 本学術集会のメインテーマは『真剣 褥瘡対策』です。平成30年度は診療報酬と介護報酬のダブル改定が行われました。それらの改定内容からは、褥瘡対策に関わる全ての職者に、単なる褥瘡対策ではなく、患者が、家族が、そして社会全体が『真剣 褥瘡対策』への変革を求めているといえます。そのため、これまで以上に知と技を向上させた真剣な褥瘡対策が臨まれます。その一方で、「勉強会ではわかったと思ったのに、現場で使おうと思うとわからなくなる」、「このケアでよいのか不安」というようなお話を聞きます。

 そこで、『真剣 褥瘡対策』を実現するために本学術集会ができることは何かを検討し、今回これまでにないプログラムを組み込みました。

 その例として、「絶対克服!DESIGN-R®」というプログラムでは、参加者が褥瘡状態を評価するDESIGN-R®の採点に自信が持てるまで参加して頂けます。DESIGN-R®は、医療施設外でも採点できることが望まれており、採点できるようになるとガイドラインを活用できるため薬剤やドレッシング材の選択も容易となります。さらに、予約制にて「褥瘡管理のお悩み解決」ができるよう、医師や皮膚・排泄ケア認定看護師などが相談に対応いたします。その他にも、褥瘡ケアを先導されてきた方々の講演や、褥瘡対策の基本から学べる講演もあります。

 また、従来通りに中部地区の「教育セミナー」は学術集会前日に開催いたしますが、在宅褥瘡管理者や日本褥瘡学会在宅褥瘡予防・管理士の資格取得に対応する6時間の「石川県在宅褥瘡セミナー」を開催いたします。ぜひ、学術集会前日より参加いただき、日本三大名園の一つ兼六園、食の市場である近江町など、金沢の多様な文化にもゆったりと触れていただければ幸いです。

 第15回学術集会が、参加者の皆さまにとって、ご発表ならびに活発な意見交換の場として、有意義なものとなるよう祈念しております。多くの皆さまのご参加を、心よりお待ちいたしております。