第36回中部リウマチ学会
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会長挨拶

第36回日本リウマチ学会 中部支部学術集会

会長松下 功

金沢医科大学リハビリテーション医学科 教授

 このたび、第36回日本リウマチ学会 中部支部学術集会を2025年9月12日(金)、13日(土)の2日間にわたり、金沢市のホテル金沢で開催させていただきます。金沢では2017年に本学会が開催されており8年ぶりの開催になります。今回、中部地区のリウマチ学の発展に重要な意味を持つ本学会を担当させていただくことになり、大変光栄に存じております。
 2003年以降TNF阻害薬を皮切りに、IL-6阻害薬、T細胞選択的共刺激調節薬、JAK阻害薬が次々と関節リウマチの診療の舞台に登場しました。この間、早期診断・早期治療、厳密に管理する治療体系が確立され、非薬物療法の立ち位置が明確となり、メディカルスタッフとの共同診療体制などにおいても進展が見られました。また近年、関節リウマチ以外の膠原病においても様々な病態の解明が進み、多くの分子標的薬がその治療に使用されるようになってきています。
 このような大きな変革の中、リウマチ医の多大な努力により貴重なエビデンスと経験が蓄積されてきました。その土台の上にわれわれリウマチ医は、今後リウマチ診療を正しき方向に進め、さらに大きく発展させなければなりません。そのために、あらためてこれまでの歩みを振り返りながら、リウマチ診療を掘り下げる必要があると考えました。そこで、今回の学会のテーマを「リウマチ診療を再考する」としました。これまでに明らかになったことは何なのか、そして今何が明らかとなり今後どの方向に進むべきなのかを会員同士が本音で語っていただき、熱く討論ができる学会になることを願っております。
 また本学会では昨年より開催されている「若手奨励セッション」により力を入れて開催する予定です。優秀演題の演者には副賞を用意し表彰しますので、一人でも多くの若手に奮って応募していただきたいと思います。
 9月の金沢はまだ暑さが残る時期ではありますが、お米、日本酒、海の幸が大変美味しい季節です。参加していただく方々に金沢の食を堪能していただけるよう、1日目の夕方には北陸の日本酒やお寿司などを用意した全員懇親会を予定しています。また観光として、兼六園、金沢城、ひがし茶屋街、忍者寺(妙立寺)、近江町市場などが学会場近くにありますので、学会参加の合間にぜひ金沢の豊かな文化もお楽しみください。
 参加される方々に満足いただける学会にするため、全力で努めていく所存ですので、皆様方のご理解とご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。多くの皆様が金沢へお越し下さり、会員同士が親睦を深め賑やかで活気のある楽しい学会になることを心から期待しております。