第30回日本神経精神医学会学術集会
会長 小野 賢二郎
金沢大学医薬保健研究域医学系脳神経内科学
第30回日本神経精神医学会学術集会を令和7年12月6日(土)から7日(日)まで、石川県金沢市の石川県立音楽堂「交流ホール」で開催いたします。副会長は昭和医科大学内科学講座脳神経内科学部門の村上秀友教授にお願いしました。一昨年の筑波(新井教授)、昨年の大阪(橋本教授)と同様に、今回も現地開催とさせて頂きました。歴史ある日本神経精神医学会の第30回という節目の学術集会をここ金沢で開催できることを、金沢大学脳神経内科学教室員一同とても光栄に思っており、心から感謝申し上げます。
本学会は、脳・神経疾患における精神症状ないし神経行動障害に関しての研究を推進することを目的としています。この学会趣旨と昨今の認知症を中心とする神経精神医学領域の研究やそれに基づく診療のめざましい進歩を背景に今回の学術集会のテーマは“脳と心のトランスレーションを探る”といたしました。脳科学、脳神経内科学、精神神経科学と基礎から臨床までトランスレーショナルな内容を組み入れて企画を致しました。また、本学術集会の魅力でもある、一つ一つの症例や症候を、時間をかけて丁寧に議論するセッションも盛り込ませていただきました。参加者の皆さまには、幅広い脳神経疾患症例の病態や症候等に関して基礎研究者、脳神経内科医、精神科医がそれぞれの立場で本音のディスカッションを行っていただきたいと思います。研究報告は勿論、症例報告の演題も歓迎しております。
加賀百万石の城下町、金沢。兼六園と金沢城を中心に、歴史情緒を感じる趣深いスポットが数多く残されています。冬は金沢が一層魅力にあふれる時期でして雪降る茶屋街や雪吊りなど、この季節ならではの風景を堪能できます。また、美術館や博物館などの文化施設も数多くあるので、温かい室内でじっくりと芸術鑑賞するのもおすすめです。しかも、会場の音楽堂はオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の本拠地でJR金沢駅東口に隣接しており、最高のアクセスとなっております。是非、現地に足を運んでいただき、学術集会の前後で、古都金沢の観光や海の幸、加賀野菜など金沢の食事を堪能していただければ幸いです。
皆様のご参加を教室員一同お待ちしております。