第64回日本白内障学会総会・第51回水晶体研究会
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会長挨拶

 このたびは、伝統ある第64回日本白内障学会総会(会長:佐々木洋)・第51回水晶体研究会(会長:久保江理)を2025年7月18-20日に石川県金沢市で開催させていただくことになりました。本学会を開催するにあたり、皆様に心より感謝申し上げます。
 本学会のテーマは「Lens research in the era of advanced cataract surgery」です。近年、眼科手術の技術革新が目覚ましく、特に白内障手術においては屈折・老視矯正治療を中心としての新しい技術が次々と導入されています。手術加療の進歩により、多くの方々がクリアで快適な視界を取り戻し、日常生活の質が向上しています。しかし、われわれは手術治療だけではなく、後発白内障の予防薬の開発、水晶体の加齢メカニズム解明および白内障の進行遅延・再透明化を目的とした新しい治療法の研究を進めることで、より多くの患者様に恩恵をもたらしたいと願っています。
 白内障の根本的な予防・治療法の確立には、基礎研究の成果を活用し、臨床応用へと橋渡しする必要があります。本学会では基礎研究者と臨床医が一堂に会し、最新の知見を共有し、互いに刺激を受け合う場を提供したいと考えています。今回は、若手からベテランの医師、研究者の先生方から事前に興味あるテーマをご提案いただきみんなで作る学会にします。基礎研究者の方々には、細胞・生体レベルでのメカニズム解明や、新規薬物の開発に向けた斬新なアイデア・新知見を期待しています。臨床医の方々には、現場での経験や患者様からのフィードバックを基に白内障治療をより進化させ、実践的・普遍的かつ患者様のニーズに即したものとするための貴重な研究成果・知見を提供していただきたいと思います。
 本合同学会が基礎研究と臨床応用の架け橋となり、新しい時代の白内障治療をともに切り開いていくことを目指していきたいと思います。皆様の積極的なご参加と熱いご討論を期待しております。
 主催者一同、夏の金沢で皆様をお待ちしております。

第64回日本白内障学会総会 会長  佐々木 洋 (金沢医科大学)
第51回水晶体研究会 会長 久保江理(金沢医科大学)