ご挨拶

日本精神保健・予防学会学術集会 会長

第23回日本精神保健・予防学会学術集会
会長 川﨑康弘

金沢医科大学 精神神経科学 教授

 このたび、第23 回 日本精神保健・予防学会学術集会を、2019 年11月29日(金)・30日(土)の2 日間、石川県金沢市で開催されることとなりました。

 現代社会では、こころの健康に注目が集まり、こころのケアにかかわる様々な取り組みが行われておりますが、なかなか困難が多いことも事実であります。このため、人々のこころの健康を保ち、精神疾患の予防と早期介入を進め、あらゆる人々が安心して過ごせる社会を作ることが、わが国のみならず、国際的にも重要な課題となっております。適切な予防や早期介入を実現するためには、医療のみならず、行政、保健、教育、福祉、科学など、関連するあらゆる領域の総力を結集し、地域住民と一体となった取り組みが必要です。そして、不適切な介入による弊害を避け、安全かつ効果的な予防と早期介入のための方法論を確立するために、議論と研究を進めていくことが必要であると考えます。

 今大会のメインテーマを「こころの健康のために予防と早期介入の取り組みを広げよう」といたしました。全国各地の医療者が、それぞれの地域の現状に合わせて連携を深め、質の高い医療を届けるために奮闘する様子が示される場となり、明日からの新たな努力に向けた手がかりが得られる場となることを願っております。どうぞたくさんの皆様方のお力を集結していただき、金沢での大会を盛り上げてくださいますよう、事務局一同、心よりお持ちしております。