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日本エンドオブライフケア学会 第7回学術集会

学術集会長挨拶

日本エンドオブライフケア学会 第7回学術集会
学術集会長 浅見 洋
(石川県西田幾多郎記念哲学館 館長、石川県立看護大学 名誉教授)

 この度、日本エンドオブライフケア学会第7回学術集会を石川県金沢市で開催いたします。メインテーマは「悲しみに寄り添うエンドオブライフケア~その人らしい生と死を支えるために~」です。エンドオブライフケア学会ではエンドオブライフケアを「最期までその人らしい生と死を支えること、ならびに生と死を見送った家族が生きることを支えるケア」と定義しています。
 2023年11月に亡くなられた脚本家の山田太一さんが〈人が生きていること、それだけでどんな生にもかなしみがつきまとう。・・・・いま多くの日本人が何より目を向けるべきは人間の「生きるかなしさ」であると思っている。〉(『生きるかなしみ』より)と書いておられます。エンドオブライフケア学会は、私たちの人生の中に確かにあるそうした人々の「生きるかなしさ」から目をそらさず、悲しみに寄り添うことによって、「その人らしい生と死を支える」ために何が必要で、何ができるのかを考え続けていきます。
 本学術集会では、さまざまな悲しみを抱えながら日々を生きるご本人と寄り添う近親者の思い、愛する人を喪った人々の痛みに寄り添い合いながら、人々の生と死を支えるエンドオブライフケアの在り方を、参加者の皆さまとともに考えたいと思います。医療・保健・福祉の研究機関と施設におけるエンドオブライフケアの研究、教育、実践だけではなく、哲学、倫理学、社会学、教育学、宗教学などの人文社会科学における人間の死生に関する学術研究の成果、NPO、地方自治体、生命保険業界、冠婚葬祭業者、医療機器メーカーなどがその人らしい生と死を支えているために取り組んでいる具体的で、実践的な取り組みを幅広く紹介いたします。
 充実した講師陣とプログラムを準備いたしました。香り高い伝統文化と豊かな歴史を育んできたコンベンションシティ・金沢で、多くの研究者の皆さま、幅広い層の市民の方々とお会いできることを心待ちにしております。

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